今回ご紹介するのは、日本を代表する輪島塗り職人である「大徹 四代目 八井 汎親氏」とのコラボレーションです。
大徹さんとの出会いは、NODE(ノード)という雑誌の企画でした。
当時はまだ雑誌社を介しての関係しかありませんでした。
※当時の企画ページ
それから約一年がすぎた頃、当店に展示(雑誌記載のもの)していた漆の眼鏡に興味を持たれたお客様から、「オーダーで漆の眼鏡を作りたい」とのご注文をいただき、直接大徹さんに依頼させていただいたのが今回漆の眼鏡を共同で製作していくきっかけとなりました。
写真では少しわかりづらいかも知れませんが、黒いセルフレームとは全く異なります。
"深み・コク"があり何ともいいがたい色味にきれいなツヤ。やはり高級感もすごい!!
光が当たると少し紫っぽくも見えるんですが、それがまたとっても綺麗な仕上がりになっています。
まずは木製フレーム作製から行います。
板状ツゲの木(写真①)をフレームの型(写真②・③)に切り抜き一本一本作製していきます(※漆塗りをする木製フレームには薩摩ツゲが一番良いです)。
漆の木を傷つけてでる乳白色のの樹液で、漆の夏に太陽を当てて撹拌(かくはん)し、水分を蒸発させることによって真黒な液体になり、その漆を塗ったものを漆器といいます。
この漆器は空気中の酸素を取り込んで200年も生き続けます。漆器は耐久性に優れていて、漆器のお重箱につめ料理や漆の器に生けられた生花は長持ちします。
実際に当店の木製フレームに漆を塗る過程です。
上記のように漆は塗られていきます。
このようすばらしい漆塗りをしていただいているのが、大徹八井漆塗り工房 八井汎親氏です。
大徹漆器工房について
大徹漆器工房は、1860年 八井文治郎が創立、四十次郎、文吉、汎親と受け継がれました。
また、後継者 貴啓氏が五代目として修行中です。
この四代が手掛けた輪島塗が、輪島市街地の中央にある資料館に展示されています。
日本の岩手県で採れた漆を使って、真夏の太陽の下で精製する「天日黒目漆」は輪島市無形文化財に指定されています。
古い漆器を修理する漆器修復センターをもっていますので相談してください。
Lacquer House Daitetsu was founded by Bunjiro Yataui in 1860,and was succeeded by Aijiro,and then by Bunkichi.
Today,Hirochika Yatsui is the company president,and he is teaching his son takahiro to be his successor.
Hirochika,the 4th president produced a lot of lacquerware,which is exhibited in a gallery in the central area of Wajima.
in order to produce lacqyer of high quality,we raw lacquer produced in lwate Prefecture of japan.
We stir and refine the raw lacquer in the direct heat of the summer sun,and produce black lacquer.
Though the task is very arduous,it is the traditional way of producing lacquer.
This traditional method of producing black lacquer is designated as an intangible cultural treasure of the city.
Please get in contact with us in Lacquerware Restoration Center,if you have broken lacquerware or you want to get your old items restored.
以上が今回のコラボレーション「漆の眼鏡」です。
日本で唯一の伝統を受け継ぐ漆職人とメガネ職人の異色のコラボレーションを是非実際に体験してみてください。
今までにない楽しみに出会えるかもしれません。